先輩と後輩の関係。
9-






ちょうど、先輩の膝に手が着地した。

距離が近すぎて、逃げようと思ったけど無理だった。






「生意気な顔すんな」




そう言うと、躊躇うことなくキスされた。




無意識に生意気な顔をしていたらしい。

ある意味、自分が天才すぎて笑えるんだけど…





再びキスをして来ようとした先輩に『口紅つくよ』と、言うと静かに離れて行った。

でも、もう先輩にキスされるなんて慣れっこで自分も思った以上に冷静だった。





「今日、ズボンもらいに行くから」

『いや、私が行きます』





確かに、返してなかった…

こればっかりは返さなきゃいけないから反論できない。




けど、自分の家に来てもらうのは勘弁すぎる。

その先の事が目に見えるから自分が行く事にした。





「わかった」





ということで、出勤後に会うことになってしまった。




今日2人ってわかってるなら持ってくれば良かった。

早くも今年一の後悔のかたまりに陥ってます。









気まずすぎ。

会いたくなさすぎて、最悪なんだけど…




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