不器用な私が君に恋する話。
まさかのヒーロー登場。
そんなん惚れるって。
「あ、青井くん!?なんでここに……」
「春瀬が部活来てなかったからおかしいと思ったんだよ。」
その言葉を聞いて、なぜかポロッと涙が1粒こぼれた。
体は冷えているのに顔は熱い。
「……っ
なんで春瀬さんばっかり!どこがいいの!?私たちの方が可愛いじゃない!!」
「春瀬だけだからだよ。」
「なにがよっ!」
「サッカーに真剣なのが、春瀬だけだからだ。」
……まるで、少女漫画みたいだなぁ。
って、他人事みたいに思ってた。
「俺はサッカーに真剣じゃないやつも、人の事傷つけるやつも嫌いだ。うちの部活にはいらない。」
「なっ……!じゃ、じゃあ辞めてやるわよ!」
「あぁ、お前らがいなくて春瀬がいたら十分回る。」
ギャルさん、お顔もっと怖くなってますよ……。
とはさすがに言わなかったけど。
和ませたいくらい空気が怖かった。
「それと、金輪際こいつと関わるな。
もしまた危害を与えたら……お前らの立場無くすから。」
ヒェッッ
私もギャルさんたちも同じ顔をしてしまった。
校内の圧倒的人気と知名度を誇る文武両道イケメンの脅迫怖すぎる。