つれない男女のウラの顔

「京香」


成瀬さんが繋いでいる手に力を込める。それに応えるように、私も握り返す。


「親御さんの夢は、俺が必ず叶えるよ。焦る必要もないけど、早く安心させてあげないとな」

「旭さん…」

「あ、でもプロポーズは改めてちゃんとするから。心の準備、しておいて」


彼の言葉に、思わず顔が綻んだ。そんな私を見て、成瀬さんも優しく目を細めた。


「噂をすれば母からメッセージが…」

「今週末にでもご挨拶に伺おうか」

「え、こ、今週末…!?」

「結婚を前提にお付き合いさせていただいてます、って伝えてもいいか?」

「は、はい…もちろんです」


繋がれた手を強く握りしめ、お互いに頬を赤く染めながら、顔を見合わせて微笑んだ。




fin.




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