クールな弟、実は最強で最恐の隠れシスコンでした〜ちなみに私は自他ともに認めるブラコンです〜

弟の本性


突然、奈央が謝ってきたかと思うと、崩れ落ちるようにしゃがみこみ、過呼吸のような状態になったときは本当に驚いた。というか、パニックになった。

慌てて私もしゃがんで、私が怒ってないことを伝えながら奈央の背中を撫でる。

どうしたんだろう、急に。私はただ謝っただけなのに。


「私バカだから、奈央がなんでそんなに私に謝ってるのか分かんないけど…………。
お姉ちゃんは怒ってないよ。

———私は、奈央が大好きだから。」


心からの気持ちでそう伝えると、奈央が喉を詰まらせたような音をたてて息を呑んだのがわかった。



「———俺も、大好きだよ。姉さん。」

僅かな沈黙の後、独り言かと思うくらいの小さな声で、奈央がそう言った。

ヒュッと、今度は私が息を呑む。

信じられない気持ちで奈央の儚い笑顔を見る。



そう、奈央は笑っていた。溢れ出たような笑顔だった。

微笑んだ、という表現が正しいかもしれない。



奈央が“大好き”はおろか、“好き”という言葉すら私に向けたのは生まれて初めてで。

大好き(それ)を言われた………しかも笑顔で。

そのことに、信じられない気持ちでいっぱいになる。

< 46 / 46 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:7

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

最強総長さまは元執事

総文字数/36,411

恋愛(キケン・ダーク)89ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「………愛華、さま??」 編入した学校で再会したのは——— 最強総長になった、元執事の君だった。 会いたくて、逢いたくなかった君。 身長も声も変わって、でも、私を見る眼差しは変わらない君。 もう私に、君と一緒にいられる権利はないと思っていたのに…… 「“一緒にいる権利がない”?何を馬鹿なことを。あなたには権利などありません。私——俺と、一緒にいなければならない義務しかない。」 私、一緒にいても、いいの? —————————————————— 元お嬢様の最強美少女 花園 愛華 ーHanazono Aikaー × 元愛華専属執事の最強総長 藤宮 流星 ーFuzimiya Ryuseiー —————————————————— 「流星、なの??」 俺の学校に編入してきたのは、 3年前、姿を消したはずのあなただった。 ずっとずっと、探していたあなた。 狂いそうなほど、愛してやまないあなた。 今度こそ、離さない。そう思っていたのに…… 「私には流星と一緒にいられる権利はないの。私のことは忘れて。」 は? 何を、言ってるんだ?? そんなこと、許すわけがないだろ? ——今度は必ず、君は私が守る。 ——今度も必ず、あなたは俺が守る。 “命をかけて” “命をかけて” 2024.6.30(?)……初公開 2024.7.2……30ページ目更新 2026.1.27……80ページ目更新 ※あまり正しい日本語とかを知らないもので、敬語やらなんやらがおかしい箇所もあるかもしれません。温かい目で見守ってくださると幸いです。(感想欄でご指摘いただければとても助かります……)
クールな吸血鬼くんは、私を捕らえて離さない

総文字数/0

恋愛(キケン・ダーク)0ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「——キミさ、オレんとこくる?」 ひとりぼっちの私を拾ってくれたのは、 クールな吸血鬼さまでした。 いいえ、 「瑠奈が俺に捕まったんでしょ?? もう離してあげないから。」 私以外に、クールな吸血鬼くんでした。 「女なんてみーんなウザい。」 冷たくて、 「ルナちゃんは、オレのもんだよ。」 危険で、 「愛してるよ、瑠奈。」 あま〜い君は、 「逃げちゃダメだよ??」 私を捕らえて離さない。 「瑠奈がいないと、生きてけない。」 本当に捕まったのは、どちらだったのでしょうか?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop