クールな弟、実は最強で最恐の隠れシスコンでした〜ちなみに私は自他ともに認めるブラコンです〜

弟の悩み(奈央side)


美奈姉さんと別れ、学校に着く


俺は3-2だから…、ここか

まだ教室の場所はうろ覚えだ


自分の席に座って鞄を置くと、

「はあぁぁ〜。」

最初にため息が出るのはいつもどおり


「奈央おは〜!どーした、ため息なんて。また美奈姉さんか?あの“氷の王子”な〜んて呼ばれるお前がなぁ。」

うるさいコイツは、西藤 拓哉(さいとう たくや)。小学校からの付き合いで、なぜか小1から今年の中3まで小3の年以外は全部クラス同じだった。いわゆる腐れ縁だ


「美奈姉さんが、心配だ…。変な男に絡まれてないか……。」

「ま〜たそれか?聞き飽きたぜ〜。そんな心配なら学校までついていけよ!」

「…美奈姉さんにキモいって思われると思うとできない。嫌われたら死ぬ。」

「………。いや、嫌われないと思うぞ、絶対。それにお前、女子がそれ聞いたらぶっ倒れるぞ、マジで。」

「女子なんてどうでもいいが、美奈姉さんに嫌われる可能性は0ではないじゃねーか…。ストーカーみたいって思われたら死ぬ。」


(その“美奈姉さん”がお前のこと大好きで、ブラコンってことになんで気づかないんだ…?お前だけだぞ、気づいてないの。まあ言っても否定されるし言わなくていっか〜。)

拓哉の思いは今日も同じ


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