65リットルよりも、笑って。




(毎日窮屈な家にお行儀よく帰ってるだけだっつーの)



確かに中学のときからそんなウワサを流され続けているのは事実だけど、発端と言えば、そのときたまたま年上と付き合っていただけ。


そいつがあまり良くない連中とつるんでいて、その風評被害が私に来ただけだった。

もちろん私自身も怖くなって面倒になって別れたし、何股もしていなければ人の男はさすがに取りませんって。


それを高校3年生になった今でも言われつづけるってさ……。


そのせいで現在進行形で友達すらできないなんて、まったく爆笑もんだよ私の人生。



「佐野ちゃん、よかったらオレと付き合ってみない?」


「……目的は?」


「んー、いろいろすげえ上手いらしいじゃん。ちょっと興味あんだよね。……なんだったらカラダだけでもおっけーだよ?」



こーいう男がウワサに流されてやって来るから、余計に女子生徒たちには敵にされる。

たぶんこれは幼い頃から愛想と愛嬌だけで生きてきた末路みたいなものだ。


でも、もう。

お生憎さま、やめたからそんなの。



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