家族に虐げられた令嬢は王子様に見初められる
第2王子
ソフィアを助けてくれたのは隣国の第2王子であり、その彼はこじきのクリストフであり、更には広場でダンスをした彼だった。

と、ソフィアが理解したのは助け出された翌日のことだった。
「何も知らずに、申し訳ありませんでした」

ソフィアは床に膝をついて頭も床に擦り付けて心の底から謝罪をした。
クリストフはキョトンとした表情になり、それから「どうしてアオフィアが謝るんだ?」

と、首をかしげた。
まさか隣国の第2王子だなんて知らずにこじき扱いした挙げ句、あんな狭い小部屋に押し込めてしまっていたのだ。

処刑されてもおかしくない案件だった。
だけどクリストフは自分がソフィアを助け出すために時間がかかってしまったことを気にしている様子だった。
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