絶対的に俺のもの

大好き?嫌い?(side那智)

私は、清川那智(きよかわなち)といいます。

突然ですが、皆さんにも幼馴染っていますよね。
私にもいるんですが、これが態度も何もかも気に入らない!今も ,,,


「那智、学校まで走るぞ。」

「は!?何でー?」

「つべこべゆーな。電車に乗り遅れるだろうが。
お前のせいで今日も地獄の朝だ。」

「先に行ってたらいいじゃん。何で毎日来るの?」

「つべこべゆーなや。」

いっつもこんな感じの朝です。
隣でぶーぶー言ってる彼は、桐原凪斗(きりはらなぎと)といいます。私とは15年間一緒の幼なじみ。

あと、全然そうは見えないけど、一応大企業である enter(エンター)の御曹司。私の家の真横にあるおっきいお家は凪の家。

認めたくないけど、凪はけっこうお金持ちで頭もそれなりに良い。,,,認めたくないけどね。


「那智、ほら、駅着いたぞ。速く来いよ!」

「凪みたいに足は速くないの!置いてかないでよぉ,,,。」

「のろいな、相変わらず。」

「あうぅ,,,。否定できないや。」

「当たり前。」


私は確かに足が遅い。
けど凪もけっこう足が速いから、アンバランスな関係なんだよねぇ。

私が階段を上りきったときには、凪が切符を買っていてくれた。
これもいつもの光景。


「あ、ありがと、凪」

「どーいたしまして。」


そのまま、ちょうどやってきた電車にのって、遠い学校まで向かう。

今日も忙しい朝だったぁ。



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