【コミカライズ原作】元カレに裏切られてすぐにエリート上司と出会うなんてあり得ないと思ったら計画通りでした
「いつまで既読無視していればいいですか?」

 私は千秋さんに訊いてみた。
 いい加減にブロックしたいと思っているからだ。
 すると彼は私にスマホを返しながら横向きで笑みを浮かべた。

「もう少し泳がせてみよう。そのうち向こうからアクションがあるから」
「え?」

 アクションって優斗が私に何かをするってこと?
 そんなの怖すぎるんですけど。

 私が不安げに見つめると、彼は上半身を起こして腕を伸ばし、私の髪をくしゃっと撫でた。

「大丈夫。何があっても君を守るから」

 その言葉にどきりとする。
 彼は私と付き合おうなんて言うし、そんな期待させるような言葉も口にするし、一体何を考えているんだろう?

 私たちはバーで初めて会っただけだよね?
 彼がそんなに私に親切にしてくれる理由がいまいちわからない。

 もしかして、詐欺じゃないよね!?

 だってあまりにも別れさせ方に長けているような気がするから。
 あ、もしかして副業で別れさせ屋とかしているのかな?

「千秋さん、副業してます?」
「え? いきなりどうした」
「何でもないです。忘れて」

 毎日優斗から頭のおかしくなるようなメッセージが来るから私の頭が本当におかしくなっているのかもしれない。

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