ママの彼氏に胃袋掴まれた件
お弁当の時間も終わり、午後からの授業も終えてまっすぐ家に帰ったらその作ってくれた人に感謝の気持ちを込めて弁当箱を真っ先に洗ってごちそうさまでした、それをいうまでが食事だと思ってる。
そしてその弁当箱を受け取ったのは
「こちらこそ、食べてくれてありがとう」
と笑顔で答えてくれた、時雨くん。くん、と言っても32歳。
「今、晩御飯作ってるから、藍里ちゃんは着替え終わって落ち着いたら洗濯物カゴ持っていってね」
優しくて時に面白い、人懐っこくてすぐに仲良くなった。
……こんなに男の人を好きになったのは初めてだ。
だけど。
「タダイマァ……」
ママが帰ってきた。夕方に帰ってくるのは珍しい。どうしたのかな。シングルマザーで私を育ててくれている。仕事も掛け持ちしてていつも疲れている。
時雨くんがヨロヨロのママを支える。と、ママは私がいる前で時雨くんに抱きつくのだ。
「さ、さくらさん! ちょっと酔っ払ってないのに……藍里ちゃんの前で抱きつくのはやめてくださいよ」
「いいじゃん、減るもんじゃないし」
とママは時雨くんのほっぺにキスをした。
そう、時雨くんはママの恋人なのだ。
私は一旦自分の部屋に入った。時雨くんはなかなか採用が決まらないらしく、そのかわりママが家事全てをやってくれたら家賃いらないし、なんならお小遣いもあげているとか。
宮部くんはそんなのヒモじゃんとか言ってたけど……。
そしてその弁当箱を受け取ったのは
「こちらこそ、食べてくれてありがとう」
と笑顔で答えてくれた、時雨くん。くん、と言っても32歳。
「今、晩御飯作ってるから、藍里ちゃんは着替え終わって落ち着いたら洗濯物カゴ持っていってね」
優しくて時に面白い、人懐っこくてすぐに仲良くなった。
……こんなに男の人を好きになったのは初めてだ。
だけど。
「タダイマァ……」
ママが帰ってきた。夕方に帰ってくるのは珍しい。どうしたのかな。シングルマザーで私を育ててくれている。仕事も掛け持ちしてていつも疲れている。
時雨くんがヨロヨロのママを支える。と、ママは私がいる前で時雨くんに抱きつくのだ。
「さ、さくらさん! ちょっと酔っ払ってないのに……藍里ちゃんの前で抱きつくのはやめてくださいよ」
「いいじゃん、減るもんじゃないし」
とママは時雨くんのほっぺにキスをした。
そう、時雨くんはママの恋人なのだ。
私は一旦自分の部屋に入った。時雨くんはなかなか採用が決まらないらしく、そのかわりママが家事全てをやってくれたら家賃いらないし、なんならお小遣いもあげているとか。
宮部くんはそんなのヒモじゃんとか言ってたけど……。