私の旦那様には3つの顔がありました!?




__________



「ふーん……。」



 銀葉湊、わたしの大好きな旦那様に大切にとっておいたファーストキスを奪われました。



「今、な、何を……!」
「つい。衝動的にしたくなって。」



 つ、つい衝動的にってなによ……!



「……もういっかい。」
「ちょ……、。」



 何も言ってないのに……。
 だけど嫌じゃないからわたしも湊からのキスを受け入れてしまう。

 それに、さっきの触れるだけのとは違ってなにか…体が熱くなるようなわたしのことを求ているようなキス。



「またそんな顔して……よくないって。また自覚してないんでしょ?」
「……へ…?」
「可愛い、だめ。そんな顔しないで。」



 そんな顔ってどんな顔なの?
 わたしはただ体が熱くて顔が熱くて、湊にもっと触れてほしいって。
 両思いなのかは正直わからないけれど、今の幸せな時間がもっとほしい。



「だってわたし今、湊にもっと触れてほしい…とか、思っちゃった……みたいで…。」
「……俺、こんなに我慢してるのに。もっと灯にいじめられるんだ。」
「い、いじめてるわけじゃないでしょ?」
「はぁ……。じゃあまだする?キス。」
「うん………たくさん、して。」
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