カラダもココロも甘く激しく溺愛してくる絶対的支配者様〜正しい恋の忘れ方〜
あの事件に関わった、悠太を含む男子達は学園を自主退学した。

一気に四人の退学者を出した担任の処遇をクラス全員が心配していたけれど、
本郷先輩が「学園の規律を乱す重大なルール違反を侵した為、退学と処す」という通達を出して、ちょっとした事件に学園はザワついたけれど、担任の安全が確保されたことに、みんなホッとしたいた。

本当は本郷先輩が退学にしたわけじゃない。
みんな本当に自主退学だった。

あの件で居づらくなったんだろう。
本郷先輩が関わった時点で、進級も難しいと悟ったんだと思う。

モネは私のことを心配してくれていたけれど、真実を知って、先輩達の優しさにも触れた私は、少しずつ元気を取り戻していた。

中学を卒業した春。
私達の距離感も関係性も変わらないまま高校生になったって思っていた。

今はもう、一番遠い二人だ。

この日、私達は本当に、友達でもなんでも無くなった。

生きてさえいればいつかきっとまた会える。そんな期待はもうしない。
悠太の言葉が全てなんだと思う。

もう後ろは振り返らない。

ようやく、私の恋は終わったんだって納得できた気がした。
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