俺様御曹司は逃がさない
「舞。俺……お前のことが好きだし、すんげえ大切。俺達はもう……家族も同然だろ?困ったことがあんならさ、遠慮なく頼ってくれよ。な?」
「ありがとう、拓人。正直言うと……色々あった。でも、まだ自分の中で認めきれてないっていうか、信じたくないっていうか……だから、なにも言えないかな」
「そっか……。ま、普通に考えたら言えないことだってあるわな。ごめん、強く言いすぎたわ」
「ううん。ありがとう」
帰宅してすぐシャワーを浴びた。
お湯が引っ掻き傷に染みて痛い。
鏡を見ると、首元には引っ掻き傷とは別の何かが付いている。
これって……まさか……っ!!
────── 宗次郎が付けたキスマークだと悟った。
「なに考えてんのよ……宗次郎……っ!!」
鏡にお湯をバンッとかけて、あたしは必要以上に体を擦り続けた。
────── あたしは本当に、過ちを犯してしまったのだろうか。
「ありがとう、拓人。正直言うと……色々あった。でも、まだ自分の中で認めきれてないっていうか、信じたくないっていうか……だから、なにも言えないかな」
「そっか……。ま、普通に考えたら言えないことだってあるわな。ごめん、強く言いすぎたわ」
「ううん。ありがとう」
帰宅してすぐシャワーを浴びた。
お湯が引っ掻き傷に染みて痛い。
鏡を見ると、首元には引っ掻き傷とは別の何かが付いている。
これって……まさか……っ!!
────── 宗次郎が付けたキスマークだと悟った。
「なに考えてんのよ……宗次郎……っ!!」
鏡にお湯をバンッとかけて、あたしは必要以上に体を擦り続けた。
────── あたしは本当に、過ちを犯してしまったのだろうか。