総長様は姫の姿を誰にも見せたくないようです。
「では入ってきてください。」
緊張するな~よし!頑張って友達作るぞー!そういえば瑠衣奈ちゃんと桃々ちゃんはどこのクラスなんだろう...?そんなことを思いながらクラスに入ると、
「うわ~地味子じゃん」
「以下にも勉強しかやってこなかったですっていう見た目だな」
「この子、昨日颯士様に連れられて歩いてた子じゃない」
「私らの颯士様に近づかないで欲しいよね~」
うぅ、罵詈雑言じゃん~
「皆さん、私語は慎みましょうね。今日から転入してきた姫宮優姫さんです」
「姫宮優姫です。よろしくお願いします」
「じゃあ、姫宮優姫さんの席は瑠々さんの隣の席にしようかしら。じゃあよろしくね。2人共」
瑠々ちゃんの隣の席!楽しみ!
「うわ~地味子、五百雀の隣じゃん。早乙女姉妹に三栗屋兄弟と席近くてガチで可哀想〜www」
「ホントそれな〜」
「...ねぇ。アンタら黙ってくれない?そういうのダメだって教わらなかったの?アンタらの方が可哀想だね〜www」
「優姫さん、大丈夫ですかぁ?」
「アイツらの言うことなんか気にしなくてもいいからね」
「うん。ありがとう3人共」
「全然いいよwそれよりも優姫ちゃんの周り固めないとね。隣は瑠々だし、前は私達で後ろは(あさひ)(はる)でいいじゃん」
「めっちゃいい席じゃない!」
「そうですねぇ~あ、旭くんと陽くんは初めてじゃないですかぁ?ご挨拶して仲良くなりましょうよぉ~」
「いい案じゃない!ほら、旭に陽。挨拶して」
「三栗屋旭と陽だ。よろしく」
「えっと、三栗屋旭くんに、三栗屋陽くん。よろしくね」
「!?俺らのこと覚えててくれたんですか?」
「えっと、普通は覚えてるものじゃない?2人共私の大好きなselasの仲間なんだから。私が離れてる間に入って来た子の名前はこれから覚えるつもりなんだけど、旭くんに陽くんは私がまだいた頃に入ってきた子じゃない。覚えてるのは当然よ」
「その当時はまだ下っ端中の下っ端だったのに」
「ふっふっふー優姫さんはこういうところが好かれてる要因のひとつなんですよねぇ。自分とは関係なくてもみんなの名前と特徴を覚えてくれるところとかぁホントに尊敬ですぅ〜」
「コソッでもどうして黒髪なんすか?」
「コソッお父さんから変装しないと入れてあげないって言われたみたいよ」
「コソッ雪翔さんのとこ行って報告してきましょうか?」
「コソッ優姫ちゃんはサプライズで会いたいみたいだけど、何かあったら困るし、報告行ってきてもらってもいい?」
「?みんなは何を話してるの?」
「優姫さん!次の授業は美里姉の授業ですよぉ!授業の準備しましょぉ!」
「うん!」
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