【完】先生が意地悪で甘すぎる!〜激甘注意報発令中〜
この数ヶ月、寂しさを紛らわせるように勉強に没頭してきた。
勉強から解放された今、胸にぽっかりと空いた穴は何をしても埋まらない。
美味しいものを食べても、コスメを買いに行っても、何をしても寂しさがなくならない。
「聖司、くん・・・会いたい」
卒業証書にぽつりとシミが出来たその時。
「杏ちゃん」
大好きな声がした。
「っ・・・魚住、先生」
振り返ると先生の姿があった。久しぶりにちゃんと目を合わせるだけで、泣きそうになってしまう。
「卒業おめでとう」と先生は優しい笑みを浮かべる。それは先生としての言葉ではなく、恋人としての言葉だったらどんなに嬉しいことだろうか。
「化学準備室で待ってて」
そう言い残して、先生はまた私の前から姿を消した。