俺様系イケメンは、私にだけ様子がおかしい
「藍沢さん……話したいことがあるんだけど、良いかな…?」


「……夏秋さんと話すことなんて、ない……」


「華、話してきなよ。別にコイツ、そんなに悪いヤツじゃなさそーだから」


思わぬ言葉に草野さんをバッと見上げる。

まさか藍沢さんと話すことを後押ししてくれるとは思わなかった。



「百合ちゃんっ!」


「だいじょーぶ。なんかされたら私に言えば良いんだから」


草野さんも響子ちゃんに負けず劣らず心配性だ。

藍沢さんは草野さんの言葉に心配そうに目を揺らしていたが、覚悟を決めたのか私をジロリと見上げてコクリと頷いた。


ホッとして視線を藍沢さんから逸らすと、強ばった表情で私達の方を見ている元宮君がいた。

(も、元宮君……そりゃ心配だよね……)


私が首を突っ込むなと言ったのをちゃんと守ってくれてるんだ。
そのせいで状況が全く掴めないんだろう、藍沢さんと草野さんを訝しげに眺めていた。


全部終わったらちゃんと報告するから…と心の中で呟いて藍沢さんと教室を後にした。


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