あなたに出会って世界が変わる
陸斗の決断
陸斗は実家に帰ってきた。

「ただいま。」

「陸斗、おかえり。」

陸斗の母が優しく出迎えた。

土曜日のため、父もおり、母が買っていた大福を食べる。

「陸斗、大学はどうか?」
父が聞く。

「楽しいよ。またコンペ出そうと思ってる。」

「陸斗は勉強熱心ね。康平とは大違いだわ笑」
母が笑っていう。

「そうだよな、康平は大学のこと聞くたび、サークルのことしか言わんかった笑。」

「でも兄貴、留学してたよな。」

「そうね。康平は国際学部だったじゃない。ほとんど全員が留学するから、先生に勧められてしぶしぶ行ったって感じだったのよ。」

「でも帰ってきたら、英語ペラペラでびっくりしたな。あの勉強嫌いな康平が英語喋ってるって大騒ぎだった。」

「俺も覚えてるわ。兄貴、ドヤ顔で英語喋ってたよな。映画も字幕なんていらないぜとか言って、自慢してきたわ笑」

「あの子、明るいから、なんやかんや海外でも楽しんでたみたいだし、行かせてよかったなってお父さんとも話してたのよ。」

「兄貴は仕事頑張ってるよ。今日も土曜日なのに仕事行ってるし。終わったら来るって言ってたわ。」

陸斗がそう言った後、改まる。

「俺さ、大学院に行きたいと思ってます。就職が遅くなり、ご迷惑をおかけするんですが、いいですか?」

「かまわないよ。頑張りなさい。陸斗は大学院に行くんだろうなと前からお母さんとも話してたんだよ。」

「大学院に行くには勉強もしなきゃいけないんでしょ。頑張ってね。それに康平と住んでくれてるから、仕送りも少ないし、助かってるのよ。」

「そのことなんだけど、、、、。俺、彼女と同棲したくて、兄貴と別れて生活したいんだ。仕送りは今の金額のままでいい。バイトも増やすし、彼女も働いてくれると思うから。」

「陸斗どういうことだ?彼女との同棲は就職してからの方がいいと思う。焦って今からすることないだろ。」
父は言う。

陸斗は夏鈴の状況を話した。父と母はかなり驚いた。
陸斗がモテており、女性と何度か交際してきたことは知っている。だが、陸斗から彼女のことを聞いたことは1度もなく、どちらかというと恋愛に淡白な印象だった。だから、陸斗が同棲したいと言ってきたことは意外だったし、陸斗の話し方からかなり惚れてるなと感じた。

「状況はわかった。だが、学生同士だろ。1度、彼女を連れてきなさい。それによっては、同棲を考えてみる。」
父は言い、母は頷く。

「わかった。今度連れてくる。」

そう言ってこの話は終わった。
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