願いは君と

神の使い!?

それから家に帰って寝たの。
翌朝苦しいと思って目を開けると白と黄色のモフモフが乗っていて驚いて目をパチパチしてると
【やっと起きたか待ちくたびれたぞ。その前に我のことは知っているよな。】
頭の中に響く不思議な声が聞こえたの。
「いやっ、誰ですか。知らないですよ。」
【なぬ、我は春をつかさどる神に仕える妖狐モフ丸様だぞ。】
話し方から想像できない可愛い名前なんだなぁ

その時一階からお母さんの声が聞こえた。
「桜ー、起きてるなら早く起きてきて朝ご飯食べちゃいなさい。」
「あっ、お母さーんわかった。すぐ行くー。」
本当はよくわからない生物部屋に置いておきたくないけど、モフ丸とか言う狐にお母さんに見つからないようにしっかり言い聞かせておく
「学校から帰って来たら事情は聞くから机の下に隠れてて。」
【この高貴なるモフ丸様を机のー】
なにか言ってるみたいだけど、時間がやばいから急がなくちゃ。


リビングに行くとテレビで昨日お願い事をした神社のこと穴場スポットとしてを放送してた。願い事叶うかな。
悲しいけど、これも優しい千紗のため。
そんなこと、を考えていたらもう時間になっちゃた。
「お母さん、行ってきます。」
「気を付けて行って来てね。」

そうそう、私のお父さんは小さい頃に病気でなくなってて、でも今でも覚えてる。とっても優しくてお母さんと仲が良いお父さんだったんだ。そんなこんなで、お母さんが私を一人で育ててくれてとっても感謝してるんだ。