1分で怖い話 part1
☆☆☆
「ねぇ、少しは反論しなきゃダメだよ?」
放課後、正子と家が同じ方向になる私は肩を並べて帰っていた。
中学になってから同じクラスで同じ帰り道の正子とは、自然と仲良くなった。
「私は大丈夫だから」
もじもじしてうつむきながらそう返事をする正子を見ても、大丈夫そうには見えない。
教室でこかされたときだって、本当は泣きそうな顔をしていた。
あの3人組だって、それを見て楽しんでいるのだ。
思い出すと腹が立ってくるけれど、なにもしない正子も正子だと思う。
「そうだ。正子にこれあげるよ」
ふと思いついて私は学生鞄の中からクマのキーホルダーを取り出した。
それは私が小学生の頃に買ってもらったもので、お気に入りのキーホルダーだ。
「これ、なに?」
古いキーホルダーに正子は首をかしげている。
「ねぇ、少しは反論しなきゃダメだよ?」
放課後、正子と家が同じ方向になる私は肩を並べて帰っていた。
中学になってから同じクラスで同じ帰り道の正子とは、自然と仲良くなった。
「私は大丈夫だから」
もじもじしてうつむきながらそう返事をする正子を見ても、大丈夫そうには見えない。
教室でこかされたときだって、本当は泣きそうな顔をしていた。
あの3人組だって、それを見て楽しんでいるのだ。
思い出すと腹が立ってくるけれど、なにもしない正子も正子だと思う。
「そうだ。正子にこれあげるよ」
ふと思いついて私は学生鞄の中からクマのキーホルダーを取り出した。
それは私が小学生の頃に買ってもらったもので、お気に入りのキーホルダーだ。
「これ、なに?」
古いキーホルダーに正子は首をかしげている。