1分で怖い話 part1
低学年の頃に何度もここへ来て友達と遊んだこともあるけれど、別になにも起きなかったし。
そんな気持ちが通じてしまったのか、健二は笑顔を引っ込めて僕のことを睨みつけてきた。
グイッと顔を寄せられて数歩後ずさりをする。
「お前、俺の言うこと信じてねぇだろ!」
「そ、そんなことないよ」
健二の怒鳴り声に背中がヒヤリと冷たくなって、それから左右に首を振った。
それでも健二は僕の言うことを信じてくれなかったようで、まっすぐ鳥居へ向き直った。
「見てろよ。今から俺が鳥居の向こう側へ行ってやるから。鳥居の向こう側はあの世なんだぞ」
「危ないからやめたほうがいいよ」
冗談ではなく、そう言った。
そんな気持ちが通じてしまったのか、健二は笑顔を引っ込めて僕のことを睨みつけてきた。
グイッと顔を寄せられて数歩後ずさりをする。
「お前、俺の言うこと信じてねぇだろ!」
「そ、そんなことないよ」
健二の怒鳴り声に背中がヒヤリと冷たくなって、それから左右に首を振った。
それでも健二は僕の言うことを信じてくれなかったようで、まっすぐ鳥居へ向き直った。
「見てろよ。今から俺が鳥居の向こう側へ行ってやるから。鳥居の向こう側はあの世なんだぞ」
「危ないからやめたほうがいいよ」
冗談ではなく、そう言った。