クールな御曹司は強気な彼女を逃さない
11

11.〜純平side〜



パーティーが終わってからというもの、俺はますますヤケクソになって働いていた。


涼太も、あの日のBAR以来、気を遣ってか何も言ってこない。

仁に聞いたんだろう。



家に帰っても、もうあの寝室を見るのも嫌で今は二階にあるゲストルームで寝ている。


こんなに自分が、落ち込むとは想像していなかった。


心の中で、麗を思うだけなら、、

と思ってはいても、やはりパーティーで見た仲睦まじく並んで歩いていた姿が邪魔をする。


はぁ。


何度目のため息かもわからない。




忘れる事なんてできない。


愛してしまったから。

< 126 / 281 >

この作品をシェア

pagetop