クールな御曹司は強気な彼女を逃さない
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遺跡を後にして、運転手さんのおすすめのレストランでランチを食べた。

ザ・メキシコって感じのお店で、とにかく陽気だ。
カジノもそうだったけど、メキシコは陽キャの集まりなのかもしれない。


途中で見たフォトジェニックなカラフルな街並みもとても素敵だった。
何枚も写真を撮った。

スマホのアルバムが一気にカラフルに変わる。

もう、私はメキシコの虜になっていた。


「純平!!メキシコ最高だね!!」


「ああ。そうだな。陽気なお前には、ピッタリだったろ?」
ニヤっと笑う。



「あはは!!よく分かってるね純平は!!」



「まぁな。お前は、いつも笑ってろ」
優しく笑う。


純平の前では、ありのままの自分が出せる。
全て包み込んでくれる。
本当に、素敵な人だ。


ずっと一緒にいたい。そう思った。
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