クールな御曹司は強気な彼女を逃さない


今日は、休みで昼まで寝ていて、寝ぼけたまま階段を降りてリビングに向かう。


すると大好きな姉から、衝撃的な一言を聞いたのだ。


「おはよう、麗ちゃん。
麗ちゃんたら、いつまで寝てんのよ。
私、慎一と結婚する事になったのよ。」



鈍器で後ろから、頭を殴られたかとおもった。
これは夢か?
目をこする。


「何してんの。麗ちゃん」


どうやら夢ではないようだ。
なんとか、声を振り絞り、全身がガタガタと
震えるのをなんとか抑えて答えた。


「お、おはよう」


「うん。おはよう麗ちゃん。
私、慎一と結婚するね」


もう一度、鈍器で殴られる。
このままぶっ倒れるんじゃないかと思ったが
なんとか階段の手すりに捕まり耐えた。

「あ、うん。おめでとう。よかったね」


うまく笑えただろうか。
でも結の顔を見ると、ニコニコしていていつもの優しい笑顔で私の言葉を聞いて喜んでいるのが見てわかった。
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