もう、好きにはなりません。

#好きすぎて無理 悠里side


里奈の本心が聞きたかった。


まずは、里奈から心を開いて欲しかった。少しでも、俺を認識して欲しかった。


だから、毎朝里奈の家の前に訪れた。住所だって、里奈の母親に聞いた。


それくらい、今の俺は里奈でいっぱいだし、余裕がない。


そして、やっと里奈が『おはよう』の返事をしてくれた。それだけで嬉しくなった俺。


単純すぎるだろ。色白で、身長が低くて、なにより細く、すごく可愛い。


ああ、早く俺の彼女になってくんねぇかなって。いつも思ってるよ。なのに、俺から逃げるとかありえない。
< 25 / 74 >

この作品をシェア

pagetop