君の心をみせて
翌日、学校に行った私は一人だった。

希海たちは私が昨日聞いていたことを知らないから普通に話しかけてきた。

私も聞いたからどう、というようにしたかったわけではない。

だけど。

今までどうやって話してたっけ。

どうやって笑ってたっけ。

私は何をしても不自然な感じがしていつものようにできなかった。

心も気が引けて見なかった。

そのせいでなんとなくお互い話しにくくなって、気づいたら私は一人になっていた。

教室の自分の席でぼんやり希海たちを眺める。

こうやって見ていると、自分があの中にいたこと自体が嘘のようにさえ思えた。

私は3人から目を逸らした。
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