君の心をみせて
枝野が一人で頷きながら言っているから、最後の言葉に反応するタイミングを失った。

でも、言われた言葉は私の心にすっと入ってきて、あたたかかった。

いつの間にか10分以上経っていて、授業はとっくに進んでいた。

これ以降、私は枝野とだけは感情を繕わずに話せるようになったんだ。
< 7 / 91 >

この作品をシェア

pagetop