Dying music 〜音楽を染め上げろ〜
その後も音楽の話をしながら涼たちを待つが一向に帰ってこない。体育館整備ってそんなに時間かかるモンじゃないだろ。どうせ他の人たちと喋っているだけなんだろうな。
「…この後って反省会とかすんの?涼から何か聞いてる?」
恭也にそう問いかけた。大体いつもは、フェスのときと通しで演奏したときは反省会をしている。もしかしたら今日も反省会してから解散なのかな。
「特に何も。つーか、今日は反省点なんかないだろ。」
へっ?
「見てくれている人が盛り上がってくれた。楽しんでくれた。俺らも楽しめた。それでいいじゃん。」
念入りな準備がなかったらスムーズに移動や演奏はできなかった。それにあのアンコールのときも。あのとき涼の一瞬の判断と怜斗の土壇場MCのおかげで場が冷めなくて済んだんだ。アドリブ対応は簡単じゃないのに。
「……何だかんだで大成功だったよね。」
「あぁ。今までで一番よかった。」