呪われた皇女の結婚~敵国に嫁がせていただきありがとうございます!~
 多大な犠牲を払ったわけだけど、赤ん坊を問答無用で殺そうとしなくてもいいと思う。
 占いは占いで、当たるかどうかもわからないのに、その判断、ちょっと早すぎませんか?

 ――せめて、私の成長を待ち、どんな人間なのか判断してくれていたなら、誰も傷つかずにすんだはず。

 私に帝国を滅ぼす気持ちが、少しもないとわかってもらえたと思う。
 呪いが発動する条件もはっきりしないまま、死んだ人たちこそ、無念だっただろう。
 そういうわけで、私を遠ざけて、呪われないようにしようという結論に至ったらしい。
 だから、私は表向きは病弱な皇女。皇宮内では『呪われた皇女』と呼ばれている。

「今まで、餓死させなかっただけ、ありがたいと思え」

 嫁ぐことが決まったからか、お父様は本心をポロリと口にする。

「だから、毎日の食事が、水みたいなスープだったんですね」

 私もつられて、ポロリと本心を口にしてしまった。

「でも、塩味のスープをアレンジして食べるのも楽しかったですよ。庭に植えたハーブ類や野菜を加えたりして。あっ! もし、興味があるのでしたら、レシピを差し上げましょうか?」

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