ブラッドレッドの繋がり


あぁ…ダメだ…。

何がダメなのかわからないけど私の意思とはうらはらに
身体がゆっくりまーちゃんの方を向いてしまう。


この右腕って…


私の頭を乗せていいってことだよね?





されたことない腕枕。

どんな感じなんだろうって昔寝る前に想像しながらドキドキして

彼氏でもない、まして、同じ名字のかなり年上の人に…。









「…いいよ?」


左腕が右腕をポンポンと軽く叩いて私でもわかるおいでのサイン。


さっきまで、男って好きでもない人とエッチ出来るの?なんてまーちゃんに聞いといて、私何やろうとしてるわけ?


まして親戚だよ!?


ぐちゃぐちゃな感情で鼓動も早くて、身体全体緊張している筈なのに何でかな。



何でかな。



何でなんだろな。








気付いたらまーちゃんの腕枕で一緒に横になってるんだ。



まーちゃんの体温が心地良くて、初めての腕枕は少し筋肉があるのか硬いけど温かくて、私の右手をまーちゃんの胸にあててみる。






「…ドキドキしてる?」


思わずソッと聞いてみる。


「…ちょっとだけな。」


私のおでこ辺りから聞こえてくる吐息のような声からはタバコの匂いと、少しお酒の匂い。そういえばさっきビールを飲んでたことを思い出す。


「…酔ってるの?」


「…あんなんで酔わないよ。」







じゃあどうしてこうしてるの?

聞きたくてもやっぱり緊張が強くて聞けない質問。











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