あの星空と君の笑顔を、もう一度。
高校3年、春。

君を知った日

この夏、私は人生最大の転機を迎えることになる___。



『凛は賢い子だから、大学までは絶対に通わせる。』

その言葉が、私にとって、呪いだったのかもしれない。

母や祖母はよく世間体を気にする人だった。私は小学生の頃から母と祖母が嫌いだった。父は既に他界していて頼る人なんて1人もいなかった。
そんな時、6年生に上がった春、転校生がやってきた。転校生は男子でとても優しい子だった。私には無理しているようにしか見えなかったが、彼は誘われたことには必ず参加する人だった。

『住む世界が違う。』

私にとって彼はその言葉が当てはまる人だった。

彼の家は転勤族らしく、夏にはまた別の学校へ転校して行った。
今にとってはそれはとても幸せな時間だったのかもしれない。


高校3年、春。

あれから6年経った。もう高校生活も終わりの1年。相変わらず人付き合いは苦手なままだった。その影響かはわからないけれど、いじめられていた。

命に関わることでもないので放っておいているが意外とて楽しみにしていたりする。

そんなことを考えながら教室へ入るといつも通り、金原さん(その他取り巻き)がニヤニヤして私を見ている。だが私は動じず、

「おはようございます。」

と微笑んで返す。

案の定机には花瓶と死文字が。
特に気にもせず机の端に置いて本を読み始める。
金原さんたちは悔しそうに口を噛んでいたが、私はいい気味だという気持ちで不敵に微笑んでいたのだ。
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