オレ、死んでない!
由奈が、花屋を訪ねました。

(由奈) こんにちは!

(百花の母) あら。こんにちは。
以前、来てくださったことありますね。

(由奈) あっ!はい。本田由奈といいます。
あの、私、前にお花を買った日、とても失礼な態度でお店を出てしまって、今日はあの時のことをあやまりたくて来ました。

(百花の母) そう、それはどうもありがとう。

百花の母は由奈のことはよく覚えていました。逃げ出すように帰った由奈の背中を見ながら、神様にお祈りしたことも、しっかり覚えていました。

(由奈) 私、実は今、教会からここへ来たんです。
あの、先日お話した彼のこと、あの、私、お花屋さんのおっしゃっていたように、生きているかもしれないって少しだけ思えたんです。
それで、なんか、どうしてもあやまりたくなったんです。ごめんなさい!

(百花の母) あれから、あなたにも何かおありだったのね。彼を亡くして辛いのに、こちらこそ、あの時はごめんなさいね。

百花の母はあの日神様が自分の願いを受けとってくださったことに、とても感謝しました。
そして、この由奈さんは佐藤さんの息子さんの彼女だということも、瞬時に繋がりました。
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