クールな御曹司は強気な彼女を逃さない〜続編〜
12

12.〜麗side〜


美術館でアデルにイタズラされて、
ホテルに戻った後、
気になっていた事を純平に聞いた。

すると、純平は日本に帰ったら
一緒に暮らそうと言ってくれて、我慢していた何かが、外れたかのように
私をいつも以上に強く求めた。


というより、この旅行中の純平の
情熱的な求愛は桁違いのような気がする。


ゲームで言ったら、
完全に何レベルも上がっていると思う。
レベチだ。

私も私で、そんなに純平に愛されておきながら
何を不安になる事があったのだろうか。

あの日は、やっぱりアデルにちょっかい
かけられたのが、
自分でも気付かないくらい、余程ショックだったのだろう。

"純平を信じてる"

なんてアデルに啖呵切ったものの、
結局はあのザマだ。
情けない。

一瞬でも、純平から
逃げようとした自分に一番腹立つ。
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