恋愛偏差値が低すぎる!!
「はい、これ」

母が成績表を確認する間、私は手持ち無沙汰で、爪を見たり、テレビ台に置かれたデジタル時計を確認して、出来る限り考えないようにしていた。

「紬ちゃん…」

「なに」


名前を呼ばれ息を飲む。
覚悟しよう。落胆されようが、気を使われようが、これは私が招いた結果だ。あの立川葵に勝てなかったからこんなことになった。次はそうならないようにすればいい。だから受け入れよう。


「凄いじゃない全部1位なんて」

「…え」

「全教科クラス順位も学年順位も全部1位。流石だね。あらちょっと、何急に?」

急いで母が持つ成績表を奪い取り、右上の名前を確認する。

立川葵

どうしてあの人の成績表がここにあるんだ。

急いで過去の記憶を遡る。

あぁ、あの時だ。立川葵が2枚の成績表を持っている時、明らかに片方だけ扱いが雑なのを見て、てっきりもう片方が私のモノだと思っていた。だって人の物をそんな雑に扱うとは思わないだろ。

くそ、なんでこんなことになるんだ。最悪だ
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