手の届かない、桜の木の下の君へ



朝起きて、ご飯を食べてすぐにそうくんの部屋に行って、少し話して

学校に行って、午後は子どもたちと遊んで

またそうくんと話して、寝るような生活を続けていると

外泊の日がすぐそこまで迫っていた。

何ヶ月か前から楽しみにしていた外泊なのに

3日もそうくんと会えないと思うと少しだけ寂しくなってきた



「明後日からね、私外泊するの」

「そうなんだ、良いね」

「そうくんと3日も話せないの寂しいんだけど、笑」

「えー、楽しい土産話待ってるよ」

「考えとく。あーもう9時だ。怒られる前に帰るね」

「うん、また怒られちゃうよ」



にやっといたずらっこのような顔をするそうくん




「あ、ことりちゃん、いってらっしゃい」

「いってきます」



くすっと笑って部屋を出る。

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