手の届かない、桜の木の下の君へ



疑問は残ったけど、みどり先生のお陰で怪我をしていなくて翌日にはもう人にあって良い許可がでた

昨日のことを確認するためにそうくんの部屋へいってみる

コンコン



「あれ・・おじゃまします」


いつものはーいという声が聞こえてこなくてドアを開けると

ベッドの上がもぬけの殻だった。

珍しいなと思いながら物の少ない相変わらずのそうくんの部屋を見渡す


「こんな写真あったっけ」


ベッド横の机に置いてあった木のフレームに入った写真

初めて見るもので、ごめんなさいと思いながらそっと覗き込む



「これ・・・わたし?」



頭の奥にもやっとした霧がかかっているかんじがする

その写真に写っていたのは小さな男の子と女の子2人

真ん中にいるのはどうみても私だし、右側の男の子にはそうくんの面影がある。



もう一人の女の子は、だれ?



昔、そうくんと出会っている?
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