はじめては誕生日のあと
4、すれ違ってしまう心
あの日から碧との関係は変わった。
私たちは毎日、夜に電話をした。
碧は仕事が忙しい日でもぜったい電話をくれた。
5分だけでも電話したいって言って、結局それから1時間は話してしまう。
これってフツーの恋人同士だよね。
だけど、以前と違うのは私が相手に対して緊張したり気を使ったりしないこと。
碧にはなんでも話せるから、友だちみたいに気軽に、冗談を言い合ったりした。
それがすごく楽しくて、いつの間にか碧と電話をするのが楽しみで仕方なかった。
朝や昼にはメッセージも送り合った。
【やっべ 今日 寝坊したわ】
そんなメッセージが来ると思わず笑ってしまって、碧らしいなと思った。
【起こしてあげよっか?】
【そうして できればキスで】
【バカ!】
そんなやりとりをしていたら、他のことなんて気にならなくなった。
だから、友樹と夏川さんが一緒にいるところにばったり遭遇しても平気だった。
「おはよう」
私が笑顔で挨拶をしたら、友樹は驚いた顔をしていた。
夏川さんは少し複雑な表情で私から目をそらした。
もう、ふたりが付き合っていることは、どうでもよくなった。
それくらい、私の心は回復していた。
私たちは毎日、夜に電話をした。
碧は仕事が忙しい日でもぜったい電話をくれた。
5分だけでも電話したいって言って、結局それから1時間は話してしまう。
これってフツーの恋人同士だよね。
だけど、以前と違うのは私が相手に対して緊張したり気を使ったりしないこと。
碧にはなんでも話せるから、友だちみたいに気軽に、冗談を言い合ったりした。
それがすごく楽しくて、いつの間にか碧と電話をするのが楽しみで仕方なかった。
朝や昼にはメッセージも送り合った。
【やっべ 今日 寝坊したわ】
そんなメッセージが来ると思わず笑ってしまって、碧らしいなと思った。
【起こしてあげよっか?】
【そうして できればキスで】
【バカ!】
そんなやりとりをしていたら、他のことなんて気にならなくなった。
だから、友樹と夏川さんが一緒にいるところにばったり遭遇しても平気だった。
「おはよう」
私が笑顔で挨拶をしたら、友樹は驚いた顔をしていた。
夏川さんは少し複雑な表情で私から目をそらした。
もう、ふたりが付き合っていることは、どうでもよくなった。
それくらい、私の心は回復していた。