【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない

彼がくれる甘いキスに酔いしれていると不意に、こちらへ向かって歩いてくる足音と話し声を耳が拾う。


「……ん……っ」


まずい。

鍵を閉めてないから、入ってきたら見られちゃう……っ。


「あ、ぃ、……う……」


こちらに向かってくる気配を知らせるように、キスの狭間に藍くんの名前を呼ぼうとする。


けれど、とろけるような深い口づけがやむことはなくて。
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