俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
「廉也さん」

廉也は頭を抱えたままだったが、みゆの声に顔をあげた。

「みゆ、ごめん、俺は……」

みゆは廉也の側に近づいた。

みゆの包帯が巻かれた手を握ると「廉也さん、痛いです」とみゆは悲痛な表情を見せた。

「ごめん」

「廉也さんは怪我はないですか」

「ああ、大丈夫だ」

「よかった」

みゆは笑みを浮かべた。

「俺、リハビリ頑張るから」

「そうですね、ゆっくり時間をかけて、この子が生まれてくるのが先か、廉也さんが歩けるようになるのが先か競走ですね」

「そうだな」

それから廉也はリハビリに励んだ。

ある日、廉也の病室に見舞いにきた男性がいた。

東城慎太郎だ。

「桂木くん、大丈夫か」

「ご心配やご迷惑をおかけして、申し訳ありません」
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