相性がいいってホントですか!?-大嫌いな伯爵令息とマッチングした結果-
下着の上からくちゅくちゅと擦られ、その度に卑猥な水音が響き羞恥で固く目を閉じる。
そんな瞼を掠めるようにカイルの唇が寄せられて。

「⋯嬉しい」
「ぇ⋯?」

それは想像していたどの言葉とも違い、そしてどの言葉より私の胸を震わせた。

「俺で濡れてくれてんだろ?そんなん嬉しいに決まってる⋯」
「な、何よ⋯学生時代はあんなに喧嘩売ってきたくせに⋯」

確かに胸を占める喜びを気取られないようにわざと憎まれ口を叩いてみると、先程よりも想定外の言葉が重ねられて⋯

「んなの、好きな女に負かされっぱなしはダサいから挑んでただけだし⋯」

思わずぽかんと口を開けてしまった。


“好きな、女⋯?”

だからあんなにずっと挑まれていたの?
そんなに私の事を好きだったってこと⋯?

その“好き”って、もしかして今も⋯⋯?


そんな考えが頭を巡り、そしてジュンっと下腹部が熱くなったのを感じた。
そしてその事に気付いたのはカイルもだったようで⋯

「すげ、溢れてきた⋯」
「や、そんな事言わな⋯っ、ひゃん!」
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