ピュアなお姫さま

苦笑いを浮かべてる俺

桃花ちゃんは

そんな俺のとこに来ると

制服の裾をギュッと

握って不安げな顔で

俺を見上げると

「悟瑠お兄ちゃん…彼女…いるの?」

大きなクリクリした瞳を

潤ませて

今にも泣きそうな顔で

言ってきた…

桃花ちゃんの

綺麗で純粋な瞳を見ると

ウソがつけない俺…

俺は本当のことを

言おうと思い

口を開こうとすると

「あれ~?悟瑠じゃん!」

嫌な声が聞こえた…
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