続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~
式の日、お義母さんは私に言った。


「綾香さんなら安心だわ。鳴海の事を宜しくお願いしますね」


結納の時は来てなかったけど、お義母さんのこの一言で安心していた…。

夜、ベッドの中で鳴海に聞く。


「お義母さん、私達の結婚に反対だった…?」


私はドキドキしながら、鳴海の返事を待つ。


「いや…。そんな事ないけど、どうした?」


言いにくそうにそう言った鳴海の微妙な返事は、すぐに嘘だと分かった。


「なんとなく…」

「今更、何気にしてんだ?」


そう言って、鳴海は優しく私の髪を撫でた。


「…子供が欲しいの」


私は言った自分にビックリする。


「…いいよ。無理しなくて。綾香はまだ20だ。綾香の気持ちがしっかりする迄、いいんだよ」

「…うん」


少しホッとしたような、でも焦りを感じているような、複雑な気持ちになった。

それでもお義母さんは、毎日のように家に来ては、孫の催促をする…。

私は、その言葉に洗脳されるかのように、少しずつ、少しずつ、子供を作らなくてはいけない気がしていた。


気持ちが、段々と焦っていく…。

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