続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~

再会

空地に着くと、運転手を帰らせて私は哲平が来るのを待った。

あの楽しかった頃を思い出して、あの頃に戻りたいと…。



でも哲平は来なかった……。



私は一人、歩いて家へと向かう。



家に着くと日は落ちて、真っ暗な家へと入る。


鳴海と高橋さんも居なくて、一人ぼっちになったみぃーが鳴きながら擦り寄って来た。


私はみぃーを思い切り抱き締めた。


寂しいんだ…。

私はみぃを抱いたまま部屋に入ると、携帯を手に取った。


登録№29
大野哲平


その名前を出すと、発信のボタンを押そうとする手は震えている…。

鼓動は速くなり、ためらいながらも、私は携帯の発信ボタンを押した…。


心臓はバクバクする。
”何の用?”
そんな事を言われたら、泣いてしまうかもしれない…。



「もしもし」

「…?!」


その声を聞いた瞬間、私は電話を切った…。



何で、女の人が出るの……?


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