続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~
鳴海の腕は細くて……

哲平の腕は少し太くて、筋肉がある腕だった…。

鳴海と、こんなに近くに居るのに

一人じゃないのに

寂しくて仕方ない……。

鳴海にギュッと抱き着いた。


「…眠れないのか?」

「…うん」

「大丈夫だから、眠れよ?」

「…?」

「綾香がアイツの事、完全に忘れる迄…俺は何もしないから」

「…バカ」


バカは私だ。

やっぱり鳴海は気付いてた…。

鳴海に対する罪悪感?

どうにもならない哲平への想い?

全ての気持ちが入り交じり、声を押し殺して泣いた…。


朝起きると、鳴海の姿はそこにはなかった。


滅多に入る事のない鳴海の部屋は、凄く殺風景で…。


私が選んだカーテンが、少し肌寒くなって来た、秋の風で揺れてる。

そして鳴海の机の上には、結婚式の時に撮った二人の写真が、大事そうに飾られている…。


ーコンコン


「奥様、ご飯です」

「…鳴海さんは?」

「今日も早くに出掛けましたよ。気付かなかったんですか?」

「……」

「旦那様は何も思わないのかしら」


高橋さんは、嫌味を残して部屋を後にした。

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