続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~

三人の関係

「何処まで送ろうか?」

「家の近く迄…いいかな?」

「分かった」


どうせ鳴海は帰っていない。

家が近付くと、私も哲平も無口になっていく。
哲平の手は私の手を強く握ったままだ…。


二人の気持ちとは裏腹に、時間は過ぎて家の近く迄来てしまった。

あの頃の私達なら、帰らなかっただろう…。
でも、今の私達はあの頃とは違うんだ……。


「又、会える?」

「うん」


握り締めた手を放そうとした瞬間、哲平は優しくオデコにキスをした。


「又な!」


私は哲平を見えなくなる迄見送った。


「ただい…」


私は玄関に鳴海の靴がある事に気付いた。

何で…?

いつもならまだ帰ったない時間なのに…。


「お帰りなさい」


高橋が出迎える。


「鳴海さんは?」

「今日は早くに帰られました…。今はお部屋に…」

「そう…」


私はシャワーを浴び、自分の部屋に入る。

ベッドに横になると、部屋をノックする音が聞こえた。


「どうぞ」


険しい顔をした、鳴海が入って来た…。


「何処に行ってた?」

「友達とちょっと」

「友達って…?」


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