【中編版】スパダリ煎茶家は、かりそめ令嬢を溺愛包囲して娶りたい。


「声、我慢しないで。可愛い声聞かせて」


 そう誓斗さんに言われて口を噤むのを緩めると、彼の動きも激しくなって来て甘い声を止められなくなる。すると、誓斗さんはバッグハグの形から彼に一瞬で向きを変えられて押し倒された。
 そして唇に唇を重ねた。角度を何度も変えて、深く溺れていくように交わしていき、彼の舌が校内に侵入し絡められた。

 唾液同士の淫らの音が部屋に響く。だけど、それはとても気持ちよかった。唇が離れると、誓斗さんが私に微笑み頬を両手で包む。


「……千愛ちゃん、好きだよ。俺の奥さんになってくれてありがとう」

「誓斗さん。……こちらこそありがとうございます。ずっと、想ってくれて」


 私は片手で彼の頬に触れる。そして、お互いどちらからと言うわけでは無いが唇を重ねた――……







 
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