愛を食べる!

第2章 歩いている。歩いている!

歩いている。




歩いている!





歩いている・・・・・・!





旅人は、壊れた町にやってきた。






目のボタンが取れたぬいぐるみや、






昨日の空!






誰かが捨てた、人間の歯。






世の中から、必要ない。






そう、思われて捨てられてしまったゴミと言われてしまう人たちが、この町には、住んでいる。






「君は、いい子だ!」





旅人は、走ってくる水たまりに言った!







水たまりが、旅人の唇にっキスをした!





「よしよし。お留守番ありがとうっ!」







こうやって、拾われた水たまりや、見えない形も・・・・・・、旅人に拾われてここにくる。





風が抱えたこの町の表札は、ボロ家と書いてある!
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