Hush night
「……レイ様の破天荒さには右に出るものはいないので」
「おい、穂積。余計なこと言うな」
「失礼致しました」
穂積のおかげで雰囲気が弛緩した。
こうしていると、『獅童組』の頭で良かったと思う。
慕ってくれる仲間がいる。
着いてきてくれる仲間がいる。
それがどれほど大切なことなのか、うるに出逢わなければ知ることができなかった。
彼女を救うために、全力を捧げようと決意する。
────『……ほっといて』
あの夜、うるの心には靄がかかっていた。
放っておけるわけないだろ、そう思った。