《更新中》エリアーナの結婚 ~ 落ちこぼれ地味っ子令嬢は侯爵家令息の愛され妻?!私、お飾りのはずですが…?
 エリアーナが窮地のさなかにいると言うのに、うさぎの縫いぐるみは揺すぶっても叩いてもピクリとも動かない。
 守護妖精のルルは、ここ数日ずっと沈黙を保ったままだ。

「ルルは、今度も助けてくれないのね」

 アンには申し訳ないと思ったが、どうしても学園に足が向かず、赤く腫らした目を氷嚢で冷やしながら一日中ベッドの上で過ごした。


 半日経ってようやく戻った鳩便には、いつになく筆圧の弱い文字が並んでいた。

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 君が悪いのではないよ、自分を責めないで。
 エリーがどれほど誠実で真面目なのかを私は良く知っている。
 君の夫が激昂するとしたら、そんなエリーを不貞にまで追い込んでしまった不甲斐ない自分に腹を立てているのだと思うよ。


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 優しい言葉は、エリアーナを追い詰めないためのクロードの気遣いに違いない……そう思えば、ますます惨めで辛くなってしまう。


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