魅惑の絶対君主
真昼の訪問者





朝食は一汁三菜揃った栄養たっぷりのお膳が出てきた。

昨日はカップラーメンだったから、てっきり毎日そういう食事になると思ってたのに……びっくり。


相楽さんが作ってくれたわけじゃなく、毎日わたし用に毎日宅配されてくるらしい。



「こんなに豪華なの……いいんですか?」

「礼なら会社に言いな。会社の金で用意されてんだから」



そっか。商品だから大事にするって言ってたもんね。

健康な体は食事からって言うし……。


さすがお金持ちを相手にしてるだけある。

商品管理を徹底している分、信頼も厚いんだろうな。



……うん?

ちょっと待って。

この豪華なお膳が会社からの提供品ってことは。



「もしかして昨日のカップラーメンって、相楽さんの私物……」

「私物って言い方はおかしくね」


「相楽さんが食べるはずだったものを恵んでくださったわけです、よね。すみません……」

「いや大したものじゃないし全然ストックあるから」


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