緒臣くんのキケンな誘惑。


緒臣くんの、私をからかうような笑顔にかああっと耳まで熱くなってしまう。


「……可愛い」

「…っうぅ」

「もう一回していい?」

「だめ……っ!!私の心臓がもたない……っ!!」

「…なにそれ可愛い」


私の顔を覗き込むように聞いてくる緒臣くんとの間に手でバツを作る。

ま、まだ慣れないから……一旦だめ!

そんな私にクスクスと笑って、階段に緒臣くんが腰を下ろす。


「食べよっか」

「っ、うん!」

「あーんする?」

「し、しない……っ!!」

「なんだ残念」

「からかわないで…っ!」


ドキドキも顔の熱も収まる気配はなく、もう開き直ってカップケーキを一つ緒臣くんに渡す。




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